びわっこ自転車旅行記 滋賀→北海道編 を読んでみた
『びわっこ自転車旅行記』はシリーズもので、これは3冊目の本。
前2冊は読んでいないので、
主人公家族の構成とか性格とかはよく分からない
(前二冊が同じ主人公なのかも分からない)
が、本作だけ読んでも不具合はなかった。
他に同じ主人公の漫画家修行のシリーズもあるらしいが、
間違っている情報かもしれない。
本作は、作者自身の
「琵琶湖あたりから北海道に自転車で行った」
体験を元に書かれているようで。
ただ、漫画の主人公は女子高生だが、実作者は男性らしく。
流石に作品中で何度も野宿し続けるのは、漫画とはいえ無謀過ぎると
思ったが、そういうカラクリならありか。
年代とかは書かれていないが、
漫画にするのに十数年かかったともあるし、ガラケーが全盛期らしいので、
2000年代初期ぐらいか?
スマホでいくらでも最新情報を集めらる現代と違って、
(とはいえこの時代でも、ノートPCやインターネットはあった筈だけど)
知識武装なしの、ほぼノーガードで長い旅に出る展開は、
事実に基づくド迫力と、事実に基づく故の、淡々としたエピソードで描かれています。
(基本的に水、食、寝)
ノンフィクションベースなので、
ここで漫画的に盛り上がる展開になると想像していると、
そういう展開にはほぼならない。
自転車漫画というよりは、
中二病をこじらせた高校生の夏休み日記であり、
人生修行であり、
道であり。
漫画的に面白いというよりは、
無謀だね若さだねよく死ななかったね、と
その体験に面白みを感じられるかどうかが、
この本を楽しめるかの分かれ目と思われる。
今年の夏休みに、自転車で北海道を目指そうと
考えている人は、参考として一読してみても
いいんじゃないでしょうか?
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