YS-11走る! ~たった一人で世界と闘う技術者魂 を読んでみた
YS11とは、元は今は無き国産の航空機の名称だった。
現在では国産小径車の名称として知られている。
その小径車を開発している技術者は
かつて航空機のYS11の開発にも係わっていた。
YS11開発停止により、トヨタに転職し数十年、
定年を待たずして会社を辞め、自転車開発事業を個人で起こす。
YS11の名を冠したその小径車は
独自のアイデアを盛り込んだフォールディング機構を有し、
なおかつ軽く、安い。
驚くことに電動アシスト機能を持つタイプも存在するという。
この自転車の存在は、
一本木蛮さんの「じてんしゃ日記2008」で、知っていた。
一本木蛮夫妻が、夫婦でYS11を購入した際、
白井社長自ら製品の初期不良を直しに来て、
その後、それが縁でガイアの夜明け(2007.05.22放送)に夫婦で出演した、
というエピソードだ。
漫画を一読して、なんか、YS11結構よさげだし、
小径車も欲しいなぁ。
漠然と思いつつそのままになって、早十年(ほんとに早いなっ)。
本を読んだのをきっかけに、
のサイトを見に行った結果、ものすごくバリエーションが増えている。
物欲そそるぜ!!
って思ったが、本には、体重が80Kg以下の人に向けて
作っている製品ということで、乗れませんw
あら、残念。
で、本題の本の方。
今回は電子版を読んだ。
まず、残念ながら誤字がとても多い。
最初に発行した徳間書店には、校閲部はなかったのか?
全5章立てで、4章はSOHOビジネスについて、5章はビジネス論についてという感じ。
2008年の本ゆえに、SOHOビジネスは今では当たり前感ありで
目新しさはない。起業を目指さないなら、4章は読まなくてもいいかも。
5章のビジネス論は、1~4章で出てきたことを、
二度三度繰り返し書いているような感じで、ちょっと疲れる。
編集者はちゃんといたのかな?
いなかったのかもしれないね。
1~3章が、航空機のYS11の開発から、トヨタ自動車に転職し、
自転車のYS11の開発までの物語。
ここはもうちょっと厚くしてほしかったなぁ。
プロジェクトX的なものを期待して読むと、ちょっと物足りない。
とはいえ、個人で始めた事業を十年継続し、
今なおYSシリーズの需要が沢山ある現在。
文才不足は些細な問題。
技術者魂いまだ健在。
って感じで、十年後に読んだからこそ味わえる感慨もある。
小径車を検討している方は、
YS11も候補にいれてもいいかもしれない。
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