「〈坂バカ〉式　知識ゼロからのロードバイク入門」を読んでみた

〈坂バカ〉式　知識ゼロからのロードバイク入門【電子書籍】[ 日向 涼子 ]

電子版を購入。
癖もなく、ふんわりとした文体で、するすると数時間で読めてしまう感じでした。

前半部分はご本人直筆の（シンプルな絵柄の）イラストも多数掲載されています。
ただ、スマホで読むと、そのままではイラスト内の文字が読みにくいので
画面をピンチするのですが、その度にフォントサイズが最大になってしまうので
読むのがめんどくさかった。
ま、ミニタブとかでよめば問題ないのかな。

さて、内容。
読み物としてはこの本、なかなかに面白い。

最初にロードと間違えてクロスバイクを買うなんてのは、
あることかもしれないけれど、
そっから先は、ご本人の努力を含めて余人には真似できない事が多すぎる。

ただ、本のタイトルに「入門」とあるけれど、明らかにミスディレクション。

これは入門書ではない。
（ま、そもそもムックじゃないという点からも明らかかもしれんが）。

『職業モデルの「日向涼子さん」が、知識ゼロから自転車を始めて
いかにここまでの坂バカに育ったか』という記録である。

全体的にご苦労もさらっと、実績もさらっと書いてますが、
よくよく考えてみると、凄いことが書いてあります。

ご本人がそれまで築き上げてきた、人間関係や人柄や行動力。
各種不断の努力に健康具合や金銭的余裕とかもろもろの要素全てが作用して、
奇跡のような状態ができあがっているということが理解できます。

ロードバイク遍歴についても書いてあるけど、出来れば価格帯も乗せてほしかったなぁ。

ごく短期間のうちに、リドレー、トレック、ピナレロと
競技向け自転車を渡り歩いているのだから、
スポンサードされてなければ相当な金額になるのじゃないかと思うんだが。
（果たして金銭的余裕があるから買えたのか、
それとも才能があり、有効なパブリシティになりえると見込まれる人材には
自転車雑誌に連載されているという強みもあるかもしれないけど
外部からサポートの手が差しのばされるのかといった点に興味がある）

なお、巻末の略歴をみて驚いたのは日向さんの誕生年。
ええっ！？　そうなん？
全然そんな風にみえないんですけど。

美しすぎる坂バカ恐るべし！！

アンチエイジングには気を遣っているという記述が本の中にあったけれど
次はそこいらへんをフィーチャーした本を書かれると、
別の自転車女子読者層にもアピール出来そう。